歯科衛生士は女性に人気の職業で、女子高校生のなりたい職業人気ランキングでも常に上位を占めています。
男性にも門戸は開かれていますが、数的には極少数ということのようです。
歯科衛生士になるには高校卒業後、専門養成校、短大、大学等で3年以上学び国家試験に合格することが必要です。

その業務内容としては歯科予防処置、診療介助、保健指導と大きく三つに分けられます。
人が歯を失う原因の第一位は歯周病であり、次いで虫歯となっています。
それを予防するためには歯垢や歯石などの口の中の汚れを除去することが重要になってくるのですが、その仕事を担うのが歯科衛生士です。
歯垢は歯磨きで落とすことが可能ですが、それを放置すると歯石へと変化してしまいます。
こうなると専用の器具を使用して落とさなければならないのですが、これを実施するのも歯科衛生士です。

歯周病や虫歯の予防には日ごろからのブラッシングが重要です。
歯ブラシを当てる角度、力の入れ方、動かし方など歯磨きの正しいやり方を指導することは大切な業務です。
その他、幼児検診や学校の歯科検診、介護施設等での歯磨き指導や、口腔の健康を保つための生活習慣や食事のとり方、食べ方、噛み方などの改善指導も行います。

また、妊娠すると女性ホルモンの影響で口の中にもトラブルが起きやすくなります。
歯周病や虫歯にもなりやすく、口の中のネバネバ、口臭、口内炎にもなりやすくなります。
口の中の状態を把握して、保健師などと共にケアの指導やサポートすることも重要な任務になってきます。

歯周病を放置しておくと歯槽膿漏になり、歯が抜け落ちる結果になります。
それを予防するためには定期的に歯科受診をして検診を受け、口の中を清潔に保ち、それを維持するためのサポートをうけることが大切になってきます。
歯肉炎は歯磨きを正しく行うことで治癒しますが、それ以上に悪化したものはプロの手でのケアが必要になってきます。

歯科で最も大切にしていることは削らない、抜かない治療です。
虫歯になっても歯を削らずに治療できるのは初期の段階です。
歯を削って治療するとそこからまた二次的な虫歯が発生しやすくなるからです。
定期的に検診を受けることで虫歯も早期に発見でき、治療も簡単に痛みなく行えます。
そこでまた原因を探し、歯科衛生士が歯磨きの方法が間違っていないか、生活習慣に問題はないかなどを一緒に考え指導します。

長寿社会となった今、高齢になっても自分の歯でしっかりと噛んで食べることが認知症予防にもなり、その人のQOLを保つことができることになるでしょう。
若い時から口腔の状態に興味を持ち、適切なケアを続けることが大切になってきますが、そこで大きな役割を果たすのが歯科衛生士です。